避難指示と避難勧告の違い!避難準備についても
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台風やゲリラ豪雨など、さまざまな自然災害が起きる頻度が増していますね。
水害・土砂災害・地震など、あちこちで起き、いつ自分の身に降りかかるかわからない状況です。
自分の身は自分で守る!
これは災害時に何より大切なこと。
そこで、知っておきたいのが避難指示・避難勧告・避難準備などの言葉の違いです。
実は、よくわからないという人も多いようなので、
今回は避難指示、避難勧告、避難準備の違いや出される順番についてお伝えします。
自分の身を守るためにも、覚えておきましょう。
避難指示と避難勧告の違い
実際に、自分の住んでる地域に避難指示などが出たことがなくても、ニュースなどで目にしますよね。
この避難指示と避難勧告ではどのように違うのでしょうか?
避難指示とは
川の氾濫・洪水などにより危険が迫っている状況で出されます。
避難しないと危険!という切迫した状況でだされる"急いで避難してください"というもの。
しかし、切迫した状況ということは、今から避難すると逆に危険という状況の場合もあります。
すでに道路に浸水していると、側溝も見えずはまってしまうと命が危うくなります。
こういった状況下の場合、自宅の2階に避難したり出来る限りの安全策を取りましょう。
万が一を想定して、大切なものは濡れないように2階に移したりして守ってくださいね。
避難勧告とは
災害に備えて、避難を勧めるもの。
今なら、安全に避難できる状況で出されます。
"避難した方が良いですよ!!"というものですね。
※少し語気を強めて促してるイメージ。
強制的なものではないので、実際に避難するかは自己判断に委ねられます。
また、より切迫した状況になると避難指示が出されます。
実は、切迫性の度合いを逆に捉える人も多いのです。
勧告という言葉に馴染みがあまりないせいですかね・・・指示より重いイメージを持ってしまう方もいらっしゃいます。
この問題を踏まえて平成28年末に、よりわかりやすく変更となりました。
避難指示には、(緊急)が付け加えられ、
避難指示(緊急)と変更。
この方が、断然わかりやすいですね!
ですが、必ずしも順番通りに出されるわけではありません。
避難勧告を飛ばして、避難指示(緊急)となることもあります。
最近は、ゲリラ豪雨など短時間に猛烈な雨が降ることも増えたので、避難勧告をだす暇もないほど急な天候悪化などがあるからです。
避難命令について
実は、避難命令として定められているものは日本にありません。
ただし、警戒区域といって危険な場所などを立ち入り禁止にしてる場合があります。
その場合は、警察・消防署の命令に従い、その区域から出ていかなければいけません。
避難指示と避難勧告 避難準備は何を指す?
災害時には、もう一つ避難準備という言葉が使われることがあります。
避難準備も、避難準備・高齢者等避難開始とよりわかりやすい名前に変更されています。
今のところまだ大丈夫だけど、避難が必要な状況に変化することが想定される場合に出されます。
避難勧告を出すと想定される時ですね!
また、避難に時間がかかる高齢者・障害のある方の場合は、非難を始めてください。
といった意味合いで出されます。
まとめると、
避難準備<避難勧告<避難指示ということになります。
避難指示の段階までいくと、非難が間に合わなくなることも多いです。
早め早めに行動して、身の安全・大切なものを守りましょう!
避難してみたけど、案外大丈夫だったということも少なくありませんが、だからといっていつもそうとは限りません。
今回も大丈夫だろうという油断が、怖い事態を招くこともあります。
油断せず、災害時には万が一に備えておくことで後悔せずに済みます。
何事もなくて、良かった!
次回もちゃんと身を守ろう!という気持ちで過ごしていきましょう。
避難指示と避難勧告の違い まとめ
川の水位などは、あっという間に上がることも少なくありません。
土砂災害も同じで、今はあまり降っていなくても地盤は弛んでいたりします。
もし避難指示などがでていなくても、危険だと感じたら自主的に避難を開始しましょう。
自然の力は、時に恐ろしい被害をもたらします。
油断せず、大切な命・大切なものを守れるように慎重に判断しましょう!